こんにちは!渋谷動物医療センターです🏥今日はウサギさんの腫瘍のお話です。うさぎさんで一番聞いたことのある病気は胃腸の鬱滞や歯が伸びすぎてしまう口腔内トラブルではないでしょうか? しかし、うさぎさんにも人と同様に心臓の病気もあれば腫瘍もあります。 さて今回ご紹介するのはそんな腫瘍を摘出したうさぎさんの症例です。症例うさぎ ロップイヤー 10歳11ヶ月 去勢雄2.1kg去年の2月に他院にて後肢のしこりを摘出。その時になんらかの肉腫が疑われると病理検査で返ってきました。その後経過は良好で、手術でしこりも取り切れたと思われました。しかし、去年の11月の末にしこりを摘出した側の後肢の腫が認められ、再発の可能性が高いことから、飼い主様とも協議を重ね、当院で摘出の運びとなりました。【写真:手術前のしこり(後肢)他院で手術をしているので足先は無い】【写真:しこりの全体像 かなり大きいしこりであることが分かる】今回の摘出は左後肢を股関節から全て摘出する方法をとっており、なるべく腫瘍細胞の取り残しがないようにいたしました。結果病理検査の結果は『線維肉腫』でした。また、検査の結果マージンはクリーンとのことでした。しかし、前回の病理検査でもマージンクリーンであったにも関わらず、再発が認められているため、今回も定期的に患部の様子を見ていく必要性はあります。