こんにちは!渋谷動物医療センターです🏥今日はハムスターさんのお腹の張り、お腹が急に大きくなったとご来院された症例をご紹介します。 症例1症例ゴールデンハムスター 2歳 オス4、5日前から活動性が低下している。食欲はあるがお腹が張っているとのことで来院されました。検査超音波検査で、腹腔内の液体が確認されたため抜去を行いました。【超音波画像:黒い部分が腹水として確認できる】処置後からかなり活動性は改善されました。腹水は検査の結果ビリルビン値が高く、胆汁の可能性が高いとわかりました。経過体重や活動性を見て定期的な腹水抜去をおこなっています。症例2症例ゴールデンハムスター 1歳10ヶ月 メス脱毛を主訴に来院脱毛は治療で良化しつつありましたが、背中が痩せてきた・腹部が張ってきたとのこと。検査超音波で腹部を確認したところ腹腔内に液体貯留を認めました。【超音波画像:深いところで約2.6cm程度腹水が溜まっている】液体はビリルビン値が高く、肝嚢胞の可能性が高いと診断しました。この症例は肝臓機能の低下によりタンパク生成がうまくできず、皮膚や被毛に影響を及ぼしている可能性が高いと考えられました。まとめこのようにハムスターさんは肝嚢胞が多い種族であるとわかります。貯留液の抜去は安全な処置が必要であり、鎮静が必要な可能性が高いです。 そのこの状態や飼い主様と相談の上で処置をするメリット、デメリットをお伝えし診断、治療してまいります。