こんにちは!渋谷区にあります渋谷動物医療センターです。今日はハムスターさんの子宮疾患を疑う症例をご紹介します。症例1ハムスター メス7ヶ月今朝から元気がなくお尻が赤い。部屋に血が点々とついていた、とご来院されました。身体検査を実施したところ陰部から排膿が見られたため検査を行ったところ顕微鏡上で細菌が確認されました。【写真:陰部から排膿している】【画像:バックグラウンドに点在している紫に染まるものが全て菌】超音波では拡張した子宮が確認され、膀胱粘膜はきれいでした。【超音波:膀胱(左の黒く抜けている領域)粘膜は綺麗 腹水もやや溜まっている】以上の検査から『子宮蓄膿症』と診断しました。治療は体力などが十分であれば手術が第一選択になりますが、本症例はかなり体力を消耗しており、抗生剤の内服を投与し、様子を見ることとなりました。症例2ゴールデンハムスター メス1歳10ヶ月昨日の夜からお尻に血がついているとご来院されました。超音波検査で膀胱は綺麗であり、子宮に腫瘤が認められました。【超音波:画像やや左に2cm弱のしこりが確認できる】以上の検査から『子宮腫瘍あるいは子宮蓄膿症』と診断しました。本症例も飼い主様には外科手術をご提案しましたが、同意が得られず抗生剤、止血剤を処方し様子を見ています。