こんにちは!渋谷区にあります渋谷動物医療センターです🏥今日はタンパク漏出性腸症の症例についてお話します!タンパク漏出性腸症とは?タンパク漏出性腸症とはその名の通り、タンパクが腸から出てしまう病態です。症状は下痢、体重減少、浮腫、腹水(お腹が急に張ってきた)、胸水などがあります。軽度の場合は気づかない程度の食欲不振のこともあり、特異的な症状を示さないこともあります。原因原因は様々で、腸リンパ管拡張症リンパ腫腸炎 などがあります。検査診断は血液検査と超音波検査を実施し、内視鏡による組織生検を行います。症例犬 パグ 10歳2ヶ月避妊雌既往歴:なし4日前から徐々に食欲が低下しており、元気も少しないとのことで来院されました。検査血液検査・レントゲン検査を実施し、レントゲンには特筆所見はなかったものの、血液検査ではアルブミンの低値が認められました(2.5g/dl)。(ALB正常値:2.6~4.0g/dl)上記を踏まえ腹部超音波検査を行ったところ、十二指腸粘膜の腫れと軽度のリンパ管拡張が認められました。また、別日に内視鏡による組織生検を実施しました。結果胃:著変なし十二指腸:慢性腸炎 リンパ管拡張症(中等度)治療ステロイド消化管運動改善薬抗生剤整腸剤食欲増進剤サプリメント を使用また食事も低脂肪食を食べています。経過現在も定期的に検査を行い経過観察中です。