こんにちは!渋谷区にあります渋谷動物医療センターです。今日はアレルギーの症例をご紹介します。症例1犬 アメリカンブリー7ヶ月 雄仕事から帰ってきたら顔がどんどん腫れてきたとのことで当院を緊急受診されました。お昼過ぎから少し皮膚が痒そうだったが、夕方に眼の周囲が、その後、口唇が腫れてきたとのことでした。この様子であれば喉の奥も腫れ、呼吸困難になる可能性も疑われたためステロイド、ファモチジン(胃薬)を注射で投与しました。その後腫れの進行が止まったためご帰宅となりました。アレルギーには多くの場合は接触性のアレルギーや食事によるアレルギーが挙げられます。この症例は食事内容も複数のアレルギー源であるタンパク質を数多くとっておりまた、最近新しい毛布に変更したとのことでしたので、食事内容の変更や疑わしい物の排除をご提案しました。こういった症状はワクチン接種の後にもよく見られます。症状の悪化がある場合は早めの受診をお願いします。また、ワクチン接種後にこういった症状が出ないかどうか、お家でよく観察してください。症例2犬 Mix(マルチーズ、ミニチュアダックスフント)11歳9ヶ月 去勢雄基礎疾患:外耳炎 皮膚炎外耳炎のセカンドオピニオンでご来院されました。外耳炎がひどく、耳の処置や家での点耳を非常に嫌がるとのことでした。また定期的に四肢の足先を舐めて皮膚炎になってしまう。内肘や脇もひどくなる時があるとのことでした。【写真:前足の先が赤く腫れている】【写真:足先を舐めて赤くなっている】検査耳垢塗沫には多数の菌が確認されこれが外耳炎を引き起こしていると考えられました。治療家での点耳が難しいことから2週間聞く点耳薬を使用。また、繰り返す外耳炎、皮膚炎があることから食物アレルギーやアトピーを疑い、食物アレルギー用のフードへの切り替えとステロイドの処方を行いました。経過現在では食事の変更により皮膚、また耳の治療も順調です。【写真:現在は足先も綺麗で赤みもなく腫れていない】痒みがひどい場合は低容量でのステロイドを使用しています。夏場などの悪化する時期には外耳炎の治療薬を併用しつつ様子を見ていきます。