肺炎と聞くと、みなさまは軽症〜重症まで様々な肺炎を思い描かれるのではないでしょうか?実は肺炎はフェレットにもあり、咳、くしゃみ、疲れやすい、呼吸が荒い、元気食欲がないなど、症状は人と似ています。では実際どういう治療をしていくのか、今日は実際のフェレットの症例を交えて気管支肺炎の症例をご紹介します。症例フェレット 9ヶ月避妊雌昨日から排便排尿少ない。くしゃみが多い、呼吸が早いとのことで受診されました。検査レントゲンの撮影を実施しました。【レントゲン:上のレントゲンの胸部を拡大したもの 気管支が目立ち、白く綿毛のように見える】治療当日は食欲の低下などもあることから皮下点滴、抗生剤などの注射を行いました。2日目以降は内服薬を服用してもらいました。1週間後の再診時にはかなりくしゃみも減ったとのことで、レントゲンも良化しておりました。【レントゲン:左が治療後 右が初診時 気管支炎症状もかなり良化している】本症例は若齢であることから、おそらくブリーダさんの頃に感染し、お家にお迎えしたのちに発症、悪化した可能性が高いと推察されました。若齢期は免疫力も低く悪化しやすいことが多いです。くしゃみなどをしている場合はなるべく早めに御受診ください。