こんにちは!渋谷区にあります渋谷動物医療センターです 🏥🐾今日は膀胱炎についてお話しします。膀胱炎はなったことのある人もいるかと思いますが、頻尿になったり、痛みがあったり。。。とっても大変ですよね。そんな膀胱炎は動物さんにもあります🐾症例1猫、2歳の避妊メス数日前に他院で膀胱炎との診断を受けて抗生剤と痛みどめを注射。2日間の抗生剤を飲んで調子は良かったが、今日から血尿とのことで来院。院部には血尿が付着していました。レントゲンの検査、超音波の検査を実施しました。尿検査は膀胱内の蓄尿が十分でなかったため実施できませんでした。超音波にて膀胱内にシャドーがあったため、結石あるいは結晶がある可能性が高いと判断し、数日間の痛み止め、抗生物質を処方し、ご飯の変更を指示しました。一週間後の再診では尿検査も実施でき、ストルバイトを確認することができました。【顕微鏡画像:ストルバイト結晶、赤血球が出ている】ストルバイトはご飯で溶ける結晶です。そのため療法食のご飯を継続していただき、治療終了としました。 症例2春の健康診断の尿検査で偶発的にストルバイトが見つかりました。犬、2歳の去勢オス特に症状などはなく、飼い主様も全く気付かなかったとのこと。尿の再検査でもストルバイトが確認できたため、ご飯による治療を開始しました。【顕微鏡画像:画面いっぱいのストルバイト結晶】 症例3血尿のみを主訴にきた猫ちゃんです。猫、避妊メス、1歳です。頻尿は特になく、本人もいたって日常と変わらず生活しているそうですが尿がややオレンジ〜赤色をしているとのこと。尿検査を実施したところ、出血、炎症、細菌が確認されました。抗生物質を処方し、1週間後の再診としました。また1週間後の再検査ではストラバイトも確認されたことから、細菌とストラバイトの両方の治療が必要とし、抗生剤の継続とご飯の変更を行いました。 このように膀胱炎は症例によってさまざまな症状で、飼い主様が気付きにくいという場合もあります。特に猫ちゃんだとトイレ砂でわかりづらい、システムトイレで毎日はペットシーツを変えないのでわからない。また、ワンちゃんでも散歩でしちゃうのでわからない。多頭飼いなのでどちらが血尿かわからないなどもあります。うんちもおしっこも毎日のことですが、体の状態の把握にはとても大事な要素となります。少しでも異変を感じたらご相談ください。