こんにちは!渋谷区にあります、渋谷動物医療センターです🏥今日は猫ちゃんの尿管結石の症例をご紹介します。尿管結石と聞いて、あの痛みか・・・と冷や汗をかかれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?尿管結石とは?人ですとよく男性がなるイメージですが、実は動物にも尿管結石はあります。そして原因は人でも多いシュウ酸カルシウムです。ただ人と違うことは、背中が死ぬほど痛い冷や汗をかくほど痛いこれは病院に行かないと・・・!!! …とは教えてくれません。 症状症状も数日間、元気食欲がなんとなく無いかな?あれ?よく見ると血尿? などなど、、、全く症状を出さない子もいたりします。たまたま健康診断でレントゲンで石がかすかに映って分かった!なんていう子もいるくらいです。ただ、腎臓は左右あり、左右の腎臓は尿管を経て膀胱に繋がります。片方の尿管が詰まっても、実は大きな影響はあまりありません。が、両方の腎臓が詰まった時には生死に関わります。そのため、尿管は片方が閉塞してしまった場合、早期に治療が必要になります。 治療治療には大きく分けて2種類あります。内科治療外科治療 です。内科治療には点滴で尿の生成を促し、尿管を動かす効果のあるお薬を投薬します。外科治療には尿管切開による結石摘出尿管ステント術SUBシステム腎瘻カテーテル設置 などがあります。症例猫 8歳 去勢雄 雑種元々尿管の結石を指摘されており、腎数値も上がってきたことから手術を行う運びとなりました。治療今回は、尿管切開により結石を摘出したのち、カテーテルを挿入しました。緑の丸に囲まれているところが、結石の詰まりにより通常の尿管よりも太くなっている尿管です。【写真:血管の下に管状の尿管が見える】写真は尿管切開により、石を取り出しているところです。【写真:器具の先端に挟まっている石が確認できる】こちらは細い尿管にカテーテルを挿入している画像です。【写真:尿管に通すカテーテル】このようにつまりを解除した後に腎臓から膀胱までの道をカテーテルで作ってあげることで、尿の通り道を確保することができます。尿管結石の原因はご飯で溶けてくれない石がほとんどです。定期検診で腎臓に石がある・尿管に石があると言われた子は少しの体調不良でも動物病院に行ってくださいね。