こんにちは!渋谷動物医療センター(SAMC)では毎週火曜日に犬のしつけサービスをご提供しています。犬のしつけでお悩みの方や犬との暮らしでお困りのことがあれば、ぜひトレーナーにご相談してみてください!親身になって解決の糸口を一緒に探してくれますよ。※トレーナー:千葉にて出張でトレーニングをしている「JAHA認定家庭犬しつけインスタントラクター」の大川です。 ==========● 犬の問題行動を“なおす”前回の記事で犬の問題行動とは何かについて説明しました。今回は問題行動を“なおす”ということについて考えてみたいと思います。問題行動を“なおす”と言うと、その問題が出る前の状態、つまり問題となる行動が一切出ない状態を想像されると思います。しかし、一度でも出た行動を完全に出ないようにコントロールすることは難しく、ほぼ不可能に近いです。皆さんの普段の生活におけるご自身の振る舞いや行動に置き換えて考えていただけるとわかりやすいかもしれません。子どもの頃からの習慣や長期間にわたってクセになっている行動(例えば、靴を左右のどちらから履くのか、Tシャツの着方など)を変えようとなると、よほど意識して行動に注意していないと、ついふとした瞬間にいつも通りの行動が出てしまうと思います。しかもそれが自分に対して特にデメリットや不都合がない行動となれば、変えることは本当に大変になると思います。犬の問題行動も同じことが言え、問題行動の修正とは犬たちにとっては正常な行動を変えようとすることであり、本人(犬)には行動を変えようとする意思がほぼ無いため、完全に“なおす”のは難しいのがおわかりいただけると思います。 ●問題行動に対するゴール(目標)それではどこを目指して行動修正をしていくのか。私たちトレーナーは前述の通り、行動自体を完全に消そうとしているのではなく、飼い主と犬が「これくらいならお互いに過度なストレスがなく一緒に生活できるかな」というところをゴール(目標)として取り組んでいきます。そのため、犬と飼い主のペアによってはゴールが違ってくるのです。例えば、「足を拭こうとすると咬む」という問題に対して、「犬と向き合った状態で足を持ち上げて拭いても咬まない」というゴール設定の場合もあれば、「犬がコング(フード入りおもちゃ)に夢中になっている状態で足を拭ければOK」というゴール設定の場合もあります。 ●ゴール(目標)設定の基準は?では設定の基準はどこになるのか。これは何が正しいということはなく、飼い主と犬の性格やキャパシティの広さによって適切なゴールというものが変わるのです。練習を重ねれば足を拭いても咬まなくなる犬はたくさんいますが、練習を重ねたからといって犬に無理を強いればまた咬んできます。中にはいくら丁寧に練習をしても、いつまで経っても苦手意識を持ち続ける犬もいます。人間の大人だって自分の苦手なこと(虫を愛でるなど)を他人から薦められても好きになるのは難しいですよね。そのため「飼い主と犬が「これくらいならお互いに過度なストレスなく一緒に生活できるかな」というところ」がゴール設定となるのです。あまり周りの目や意見に左右されず、ご自身と愛犬の中での最適解を見つけて、そこへ向かって練習を重ねることが最も大切なことだと感じます。◆◇◆◇しつけ教室60分×5回 38,500円(税込)参加制限:制限なし最大予約数 3組プライベートレッスン60分 9,900円参加制限:制限なし最大予約数 1組◆◇◆◇========== 犬のしつけは1日にしてならず。犬が行動を覚えるために継続することがとても大事です!ぜひ犬と一緒に楽しくレッスンを受けに来てくださいね♪